勲功章は安全保障への貢献を称える感謝と尊敬の象徴だ。米国家安全保障会議NSCが安倍流「自由で開かれたインド太平洋への指導力とビジョン」を、如何に高く評価しているかがよく分かる。
日本の指導者が独自の安保構想を提唱し、国際社会に働きかけて対話を主導し、有機的な軍事ネットワークの構築を実現した。そして同盟国や地域の人々から大きな称賛を浴びている。
わが国の近代史上、これほど画期的な活躍をした首相を知らない。国を守らんとの強い愛国心、類稀なる発想力と巧みな外交力を有する安倍さんだからこそ成し得た奇跡的な快挙だろう。
米国は印モディ首相、豪モリソン首相にも同章を授与する。日米印豪の連携で安全と平和を守る「セキュリティダイヤモンド」政策の重要性に、今一度、国民の目を向ける狙いもありそうだ。
未だ選挙の決着は付かぬものの、仮にバイデン候補が大統領に就任すれば、中共が嫌う安保政策をあっさり捨て去る恐れも否定できず、故に勲功賞の授与を思いついたかに見える。
但し、政治的な意味合いだけではなく、トランプさんから安倍さんへのクリスマスプレゼントのようにも感じてしまう。何たって、愛情や友情を素敵なギフトで表すべき祭事なのだ。
大統領は就任後の4年間を振り返って様々なシーンを思い出し、太平洋を隔てる親友の存在に感謝し、シンゾーこそが名誉と栄光に包まれるべきと感じているに違いない。
体調不良による降板を経ても尚、桜の会等のでっち上げで責められる安倍前首相の姿は、同じく日々フェイク報道で筋違いな批判を浴びる大統領にとって、とても他人事とは思えないだろう。
「ありがとう、シンゾー。友情の証として勲章を受け取って欲しい。互いの友情を噛み締め、この先、何があろうと日米両国の友情を深めて行こう」、そんな大統領の言葉が聞こえてきそうだ。

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