同省の見解を読み、前回のエントリ「健康管理は自己責任」で述べた「くよくよと過剰に心配せず、手洗いとうがいを励行すべき」との考えは間違っちゃいないぞ、と自信を持った。
加えて肝に銘じるべきは、不要不急の外出を止めて人混みを避けること。風邪程度の症状なら自宅で療養か。ふむふむ。当分、君子危うきに近寄らずで、日々おとなしく過ごせばいい。
無論、持病のある方や、体力の劣る高齢者は注意すべきだし、仮に高熱や肺炎の症状が続くようなら、躊躇なく「帰国者・接触者相談センター」に連絡せよ、と厚労省も勧めている。
いずれにせよ、役所がその道の専門家センセイを集めて知恵を絞ろうと、素人ブロガーが思いつきを綴ろうと、個人としての疾病予防対策の中身は然程変わらない。
当たり前だ。感染症と戦ってきた人類の歴史を振り返るまでもなく、現代人はインフルエンザの流行に慣れている。ウイルスが猛威を振るう時期はじっと耐えるくらい、常識の範疇だ。
いつ病魔が襲うかと恐怖に慄き、ソレばかり考えていたら、武漢肺炎の感染有無にかかわらず、心が弱り体調が悪くなる。明るい気持ちで笑って過ごせば、病気の方から逃げていく。
馬鹿云うな!ある日突然発症して、重篤化し、死んでしまったらどうなるのだ!と怒り狂う心配性いるだろうが、ある種のピンピンコロリ状態と思えば、諦めもつくだろう。
みっともないのは、己の恐怖心に振り回され、国に悪態をつくことだ。対応が遅いじゃないか、と喚いて何になる。未知の新型ウイルスだもの、対策が後手に回るのも致し方ない。
この意味で、保守派として名高い人気作家、百田尚樹さんやクリニック経営者の高須院長が、SNSを通じて猛然と政府や官邸を攻撃し出した姿に、違和感を覚える。

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