宗教界の超大物故、過熱報道も無理はないが、ダライ・ラマ14世の来日時は頑なに「報道しない自由」を発揮するマスゴミが、露骨に掌を返す姿が珍妙ではある。
無論、カトリックとチベット仏教では、世界の信者数が違う。前者の11億人越えに対し、後者は1千万人程度。広義のキリスト教徒と仏教徒を比べても、21億人と4億人だから随分開きがある。
但し、数の差が報道姿勢の決め手ではない。ローマ教皇の大報道は、反核パヨク運動にモッテコイの有難い説教を垂れてくれるからで、方やダライ・ラマ14世の無視は、中共への迎合に過ぎない。
ニュースは、教皇が被曝犠牲者を悼み、鎮魂の祈りを捧げる姿を繰り返し流す。ご祈祷は有難いが、「悲劇を二度と繰り返しません」と本気で決意するなら、わが国が核武装するしかない。
にもかかわらず、ひたすら「核なき世界」の到来を祈られても、われわれ一般人は困惑する。隣国の核ミサイルに怯えながら、念仏(?)平和主義如きで、心安らかには暮らせない。
宗教人が世界平和を祈り、人類愛を語るは慣れっこだから、文句をつける気など微塵もないが、わざわざ遠路遥々来日して「核廃絶」かよ?と違和感を覚える。
ソレがテーマなら敢えて被爆国ではなくて、むしろ核保有国をあまねく巡回し、しっかり説教すべきだろう。実際、そちらの国々にはキリスト教信者も数多い。
さて、核云々を別にして、何がローマ教皇の来日目的か?・・・ズバリ、布教だろう。宗教の指導者だもの、教えを広めて、信者を獲得することこそがオシゴトに決まっている。

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