2019年11月27日

教皇様の対日マーケティング

来日したフランシスコ教皇の一挙手一投足が脚光を浴びた。広島長崎を巡って東京ドーム。信者が大挙してミサに集まり、熱烈歓迎を叫び、記念グッズを手にして感涙にむせぶ。

宗教界の超大物故、過熱報道も無理はないが、ダライ・ラマ14世の来日時は頑なに「報道しない自由」を発揮するマスゴミが、露骨に掌を返す姿が珍妙ではある。

無論、カトリックとチベット仏教では、世界の信者数が違う。前者の11億人越えに対し、後者は1千万人程度。広義のキリスト教徒と仏教徒を比べても、21億人と4億人だから随分開きがある。

但し、数の差が報道姿勢の決め手ではない。ローマ教皇の大報道は、反核パヨク運動にモッテコイの有難い説教を垂れてくれるからで、方やダライ・ラマ14世の無視は、中共への迎合に過ぎない。

ニュースは、教皇が被曝犠牲者を悼み、鎮魂の祈りを捧げる姿を繰り返し流す。ご祈祷は有難いが、「悲劇を二度と繰り返しません」と本気で決意するなら、わが国が核武装するしかない。

にもかかわらず、ひたすら「核なき世界」の到来を祈られても、われわれ一般人は困惑する。隣国の核ミサイルに怯えながら、念仏(?)平和主義如きで、心安らかには暮らせない。

宗教人が世界平和を祈り、人類愛を語るは慣れっこだから、文句をつける気など微塵もないが、わざわざ遠路遥々来日して「核廃絶」かよ?と違和感を覚える。

ソレがテーマなら敢えて被爆国ではなくて、むしろ核保有国をあまねく巡回し、しっかり説教すべきだろう。実際、そちらの国々にはキリスト教信者も数多い。

さて、核云々を別にして、何がローマ教皇の来日目的か?・・・ズバリ、布教だろう。宗教の指導者だもの、教えを広めて、信者を獲得することこそがオシゴトに決まっている。


popes's prayer.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 09:07| Comment(76) | 指定なし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする