数日前のTVニュースで、首里城がめらめらと焼け落ちる姿に仰天した。眼前に広がる悲惨極まる光景に唖然とした。何よりも驚いたのは、彼の地に城が存在したことだ。
妻子を連れて沖縄に旅行したのは、かれこれ40年近く前ゆえ、記憶は曖昧だが、首里城跡を訪れ、写真を幾枚も撮ったのは確かだ。当時は戦後に再建された守礼門だけがあった。
聞くところ、首里城はごく近年、平成時代に建設されたと云う。2000年に世界遺産として登録されたのは、石垣や石段、石門などかっての城郭を構成する地下の遺構群だ。
巨額の建設費と30年に及ぶ月日をかけた建築物の焼失は残念だが、冷静に捉えれば、城自体は文化財でも何でもない。ディズニーランドのシンデレラ城同様、アトラクション用の施設だ。
日本国民が心から嘆くべき損失は、400点以上にも及ぶ絵画や漆器など、真に歴史的な文化遺産だ。琉球王国から沖縄県に伝えられたわが国の宝が、無残にも灰塵に帰したことが悔やまれる。
失った史料は永遠に戻らないが、これだけ深刻な被害が発生した以上、事故であれ放火であれ、管理・防災体制に不備がなかったか、原因を究明し、関係者の責任を追求せなばならない。
事の重大さを、沖縄流の「なんくるないさ〜」で誤魔化されて堪るか。首里城公園を管理する「沖縄美ら島財団」が早速、謝罪会見を行ったが、「ごめんなさい」で済むような話ではない。
にもかかわらず、火災の翌日、玉城デニー知事が首里城再建に関して国の支援を求めたのは、どう云う魂胆か。県側の管理監督責任を認めようともせず、「カネ寄越せ」とは余りにも図々しい。
しかも、日頃から政府の国防方針に反して、辺野古移転を邪魔立てする男が、大火事に見舞われた途端、態度を豹変させ、首相や官房長官に平身低頭する姿が酷く卑しい。
政府に頼み事をするつもりなら、先ずは知事自らが陣頭に立ち、辺野古に集まるパヨク市民運動家どもを蹴散らして、基地建設を円滑且つ迅速に進めるべく全力を尽くすのが筋ではないか。
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