2019年06月28日

大統領の苦言、「不公平じゃないか?」

トランプ大統領が私的会話で「日米安保条約は不公平で、自国アメリカにとって不利だ」と断じ、破棄に言及した。と、米ブルームバーグ通信が25日に報じた際、日米両政府は相当慌てたらしい。

米国務省は「記事には何の根拠もない」と即座に反駁し、「日米関係はかつてなく強固で、共にベストパートナーだ」と述べて、波風が立たぬように配慮を示した。

菅官房長官もコレを受けて「事実無根」と強調し、米大統領府でさえ認めていないと報道内容を全面否定した。「日米双方の義務バランスは取れており、片務的ではない」と余計な付言までする。

こうした両政府の反応を大統領は不快に感じたに違いない。翌26日、FOX TV の電話インタビューを受けた際、日米安保は不公平じゃないかと、再び不満を口にした。

"Almost all countries take advantage of the US....if Japan is attacked we will fight WWIII. But if we're attacked, Japan doesn't have to help us out at all. They can watch it on a Sony television."

「どこの国も米国を利用するんだ...、日本がやられたら我々は第三次世界大戦を戦う。でも我々が攻撃されても、日本は米国を助ける必要が全くない。状況を見るだけさ、ソニーのTVでね」

実に興味深い発言だ。軽口を叩く調子だし、FOX 好みの愛国保守派の視聴者、中でも自分を支持する庶民のウケを狙う意図が見えるものの、その主張は極めて真っ当に思える。

わが国の政府関係者は、米国が日本の防衛義務を負うと書く第5条と、米軍への日本の基地提供義務を定めた第6条を挙げ、安保条約は両国に公平だと云うが、そんなのは屁理屈だ。

A国はB国を守るために血と汗を流し、片やB国はA国に土地や建物を提供します。さあ、コレは公平な約束でしょうか?と尋ねれば、小学生だって、あっさり「不公平だ」と答える。

B国はA国に対し莫大なカネを渡しているから、経済的には相互に釣り合う、と言い張る奴もいるだろうが、それじゃ、まるでA国軍はB国の傭兵だ。餌を与えて番犬を飼う発想に近い。


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posted by yohkan at 09:00| Comment(92) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする