2019年03月04日

崖っぷちの金と文

大山鳴動鼠一匹か、あっさり決裂したハノイの米朝首脳会談。余裕綽々で記者会見に応じるトランプ大統領と、顔面を引きつらせて会場を去る金正恩。姿の対比が、すべてを表す。

合意に至らずとも何ら失うモノがない米国と、経済制裁が解除されぬ限り極貧状態が続く北朝鮮。見せ掛けの核廃棄で制裁の全面解除を求める図々しさが裏目に出て、金ちゃんは真っ青だ。

この男、ベトナム旅行にはお気に入りの美女タレントを同行させたらしいが、帰途は彼女を抱く気にならかったろう。列車の窓外に広がる荒涼とした景色が、ひたすら胸を塞ぐ。

「どうしたのよん?」と甘く囁いても、生返事を返すばかり。往路はあんなに元気だったのに〜? ジョンウンたら、汽車に負けないくらい激しいピストン運動だったのに〜? と、彼女は首を捻る。

金正恩は思案する。さあ、ここまで追い詰められ、果たして権力が維持できるのか? 暗殺されるかも知れない。不在中にクーデターが起きるかも知れない。嗚呼、恐ろしい。ぶるぶるぶる。

帰国した途端、彼の不安は少しだけ的中する。「自由朝鮮」なる謎の団体が、マレーシアで暗殺された正男の息子を擁立する格好で、北朝鮮臨時政府の樹立を宣言したのだ。

ななな、何が正男の息子だ!若造め、こここ、殺してやるニダ!と金正恩は拳を固めて、身震いする。とは云え、自由朝鮮の連中が何処にいるのかも分からない。

崖っぷちだ。まさに、崖っぷちに立たされている。間違って、一歩踏み出せば、奈落の底に真っ逆さまに転落する。ちちち、畜生、こうなりゃ、あいつも道連れだ。


kim & moon on cliff.jpg

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posted by yohkan at 16:30| Comment(66) | 韓国・北朝鮮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする